多湿多感

  • 2017/07/24(月) 19:02:01

「多湿多感」



 体中にまとわりつく
 多湿の日

 雨が断続的に降り
 窓を曇らせていく

 気付かないうちに汗をかき
 服を湿らせる

 額の汗をぬぐって
 もうひと踏ん張り
 息苦しさと闘う日





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翻弄される梅雨

  • 2017/06/23(金) 22:57:45

「翻弄される梅雨」


 ふとしたときに起きるめまい
 急に襲う動悸

 この時期はいつも
 体と心のバランスが取れない
 空気が重くて息苦しい

 強い日差しは苦手だけど
 暑くてもしんどいけど
 早くこの季節を通り過ぎたい

 季節は留まることなく
 わたしを連れて翻弄する





別れのあとに

  • 2017/06/21(水) 23:55:53

「別れのあとに」


 もっと脆く
 弱いものだと思ってた

 誰もがきっと
 同じように思っていたはず

 生きる力を失くさない
 懸命に前へ進むその姿

 見えないところでは
 もちろん泣かない日はないだろう

 貴女の強さを知った
 今日も明日も貴女は笑顔で
 わたしを迎え入れる





突然最期

  • 2017/05/17(水) 23:37:08

「突然最期」

 ぐらりと
 世界が傾く
 未明の電話
 夢の世界に片足を突っ込んだまま
 重い頭に飛び込む声

 まだ夜の明けない路
 ざわめく心
 着信音に戸惑う
 まだ まだだ
 なぜあと少し待ってくれなかったのか

 待合室にひとり座る母と
 息切らせ母を抱く息子
 看護師の足音が近づいて
 静かに横たわる父の元へと
 招かれる
 廊下に響く足音たち




違和感

  • 2016/12/23(金) 10:27:51

「違和感」


 心と体が別物
 まるで自分の体ではないような
 そんな時期がようやく終わり
 わたしの体はわたしのものとなった

 だけど
 居残る違和感
 以前のように
 しっくりとした体はいつ戻ってくる
 体の隅々までわたしのものだと
 すべてを意のままに扱えるような
 そんな気持ちに戻るのはいつ

 おなかの傷跡がまた
 ちくりと痛む





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雪の朝

  • 2016/12/16(金) 09:43:12

「雪の朝」

 ねっとりとした眠りに捕まっていた
 目を覚ますと
 外は白
 雪景色

 あなたが朝からやってくる
 冷たい外の空気を纏い
 わたしのおでこに、鼻に
 つめたい肌を押し付ける

 頬に触れる手も冷たい

 急ぎ立ち去るあなた
 見送る私が
 取り残されるぬくい部屋





小さな炎

  • 2016/11/24(木) 23:07:54

「小さな炎」

 重ねた手から
 広がるぬくもり
 ゆっくりと体を満たし
 心に灯る小さな炎

 見ていてねわたしのこと
 忘れないでね

 木枯らしが吹くけれど
 負けずにここに立つ
 風が渦巻くなかをゆっくりと行く
 小さな炎を守りながら





COUNT DOWN

  • 2016/10/23(日) 22:14:51

「COUNTDOWN」


 毎日
 待ち望んでる
 「今」から
 脱却するための
 知らせがくるのを

 毎日
 その日のために
 カウントダウン
 「今」から
 飛び出したくて
 逃げ出したくて

 あと少し
 それで 終わる
 そう信じてる

 そうして
 懸命に「今」を生きる






2016年10月23改稿
2004年10月29日「COUNT DOWN」第一稿

青天の霹靂

  • 2016/10/23(日) 21:48:25

「青天の霹靂」


 突然の事件
 それでもなんとなく予感はしていた
 違う世界のことのように
 なんだか他人事に思う

 一晩経ったとき
 昨日のことは夢だったのだと
 ふと思ったが
 すぐに否定
 あれは事実なのだ

 実感はない
 ただ 少し不安に思う
 不安は少しずつ
 わずかに膨らんでいく

 わたし どうなるんだろう





秋雨

  • 2016/09/23(金) 18:49:32

「秋雨」

 湿気がまとわりついて
 熱のこもる部屋
 外は秋雨
 幾重にも糸を引くような

 ドアを開けて
 外に出て
 室内と違う
 すうっと冷えた空気を吸う